健康診断のススメ

健康診断は自分の身体を知るいい機会です。企業によっては年に一度の健康診断を義務付けているものですし、費用も会社が負担してくれるところがほとんどでしょう。

バリバリ働くビジネスマンも身体が資本です。どれだけ優れた実績を残せるような人であっても、身体を壊してしまうと仕事どころではなくなってしまうでしょう。健康診断で定期的に自分の身体をチェックすることで、また客観的に数値化してもらうことで、自分の身体がどのように変わりつつあるのかがわかるはずです。健康は生活習慣などが多いに関係します。日頃の生活習慣を見直すいい機会にもなるのが健康診断です。

健康診断には基本的な身体測定が含まれることがほとんどです。誰もが気にするのは「体重」です。自分が太りすぎていないか、痩せすぎていないか、一年前とくらべてどうなのかということを誰もが気にするものです。体重の増減はそれが急激過ぎるものであればなんらかの体調の異変を疑うべきバロメーターになるのです。さらには、あまり太りすぎているとその時は何の支障もなくても後々に身体の中のさまざまな数値、たとえば糖質が多すぎたり、脂質が多すぎたりすることで生活習慣病のリスクが高まるのです。おおげさな病気ではないかもしれないけれど、確実に健康的ではないそれらの生活習慣病は、後々の大きな疾病へのリスクにもなります。

健康診断には医師による問診も含まれます。日頃の生活サイクルはどうなのか、不摂生ではないか、普段からなにか気になるようなことはないかなどさまざまなことを医師に確認するいい機会です。普段は病気もせず、体調が少し優れないくらいでは病院などにも行かない人であれば、専門知識を持った医師と接する機会もないものです。健康診断で医師に対して日頃から気になっていたことなどを確認すれば、その先一年どのように過ごせばいいのかということがまた改めて確認できるのです。

日を追うごとに人の体質は変わっていきます。若いころは何を食べても、どれだけダラダラ過ごしても全然太らなかったのに、歳を重ねる毎に太りやすくなったり疲れやすくなったりしてしまうようになるなど、誰もが「加齢」によるリスクを感じずにはいられません。若いころのように無茶ができなくなってしまうということは、些細な事でも体調に異変をきたすようなこともあるわけです。

人の体調や疾病のはじまりはゆるやかなものです。急に大きな腫瘍が体内に出来上がったり、急に致命的な疾病が起きたりすることはあまりありません。それらは「それまで気が付かなかった」ということが一番正しく、ゆるやかな変化であるために自分ではその変化を「加齢によるもの」であると勘違いしてしまうようなことがほとんどなのです。自分の身体を客観的に判断してもらう、数値化してもらうということは、そのように自分では気がつけない身体の異変を知るための手段でもあります。

健康診断は企業によって義務付けられてはいるものの、行かなかったからといってペナルティなどはありません。あくまでも企業は「機会」を提供しているに過ぎず、その機会をどのように活用するのかは人によるのです。ただ、責任がある人ほど身体を大切にしなければいけないものですから、面倒だと考えずに健康診断は受けた方がいいでしょう。

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